2016年秋季関東学生リーグ
第1戦(9月10日@東大駒場)
○東京大学 3 - 0 中央大学×
(1st 1-0, 2nd 2-0)
Action | 得点 | アシスト |
FG | 津島 亮太 | |
FG | 堀川 亮 | 羽田 泰彬 |
PS | 堀川 亮 | |
入替戦の敗北から約2ヶ月、再び1部で戦うことを目指し練習を重ね、とうとう秋季リーグ初戦の日を迎えた。秋季とはいえ夏のように強い陽射しの中、東大ボールで試合開始の笛が鳴る。と思ったも束の間、開始3分にPCを獲得すると、PCからゴール前でもつれた球を決め切ったのは#25津島。早くも1点目を決める。
早い段階のゴールで東大の一方的な試合になるかと思われたが、そうはいかないのがリーグ戦。なかなか追加点が決まらない。#4野瀬、#13妹背らを中心にPC等のチャンスを幾度となく作り出すも、ゴールにはつながらず、前半終了間際の#22堀川のシュートもポストに阻まれ、追加点を取りあぐねたまま前半が終了する。
後半に入っても決めきれない時間は続いた。一方、中央大もロングパスを中心にチャンスを複数回作り出すが、いずれも#15松岡のファインセーブにより点を許さない。一進一退の攻防が続く中、試合が動いたのは後半19分。#13妹背の右えぐりからのセンタリングを#9羽田がファーサイドに流し、最後は#22堀川がゴールに押し込み、欲しかった2点目をもぎ取った。この得点をきっかけに流れをつかんだ東大は、後半22分にPSを獲得すると、#22堀川がこれを確実に決め、だめ押しの3点目を獲得した。
その後何度もチャンスメイクし、試合を通してPCは11回獲得。しかしなかなか得点にはつながらず、3-0でゲームセットとなった。ディフェンス陣の安定したパス回しを軸に全体的に東大ペースとなった一方で、チャンスで決めきれないシーンも目立った秋季リーグ初戦。東大は勝利の勢いに乗りつつも初戦で見えた課題を解決し連勝を目指す。リーグはまだまだ始まったばかりである。
第2戦(9月25日@東伏見)
○東京大学 2 - 0 東海大学×
(1st 1-0, 2nd 1-0)
Action | 得点 | アシスト |
PC | 堀川 亮 | 妹背 政毅 |
FG | 堀川 亮 | |
初戦に勝利し、勢いに乗って一部昇格のために絶対に負けられない戦いが始まる。
#30真島が左えぐりからPCを獲得。立て続けにPCを獲得すると#22堀川がフリックからゴール。#21中塚が左えぐりからのクロスで尾形が合わせるが、わずかにはずれる。#10佐藤のヒットのこぼれ球を尾形が拾いシュートを放つがポストをかすめるなど、東大は前半から多くチャンスを作る。#13妹背がナイスディフェンスをしたが、グリーンカードを受けてしまい、退場すると苦しい時間が少し続いた。#30真島のスルーパスから#3酒井がシュートを打つが、キーパーに止められてしまう。前半終了間際#13妹背がイエローカードを受けてしまい、5分退場となってしまう。そのまま前半終了。
#13妹背が戻り、流れが戻りつつある中、相手のPC#15松岡ナイスセーブ。しかし、またもや#3酒井がイエローカードを受けて退場してしまう。15分#44浅野がチャンスメイクするとその直後に#22堀川が左えぐりからオウンゴールを誘発。その後#9羽田がPC獲得し、土川が速いフリックを打ったが、キーパーのナイスセーブにあった。終盤#30真島のチャンスメイクが目立ったものの追加点が入らず、2-0で東大が勝利した。
第3戦(10月8日@慶應日吉)
○東京大学 1 - 0 武蔵大学×
(1st 0-0, 2nd 1-0)
プール戦全勝を目指して迎えた第3戦の武蔵戦は東大ボールから試合スタート、東大は開始から積極的に攻撃を仕掛けていく。13分には#8土川の打ち込みからチャンスを作るも得点につながらず。中々得点が奪えない中16分に相手にPC獲得を許すが、#10佐藤のナイスディフェンで防ぐ。20分に相手の右えぐりからの攻撃を受けるも#15松岡のナイスセーブで防ぐ。その後も相手に押し込まれる展開がしばらく続くが、#17神武が決定的なシュートを放つも、相手キーパーのファインセーブにあう。前半中盤から雨が強くなり、グラウンドコンディションが悪くなっていくが、結局両者無得点で前半を終える。
後半になっても雨は止まず、球足が悪い状況が続く。後半6分#25津島の打ち込みから#13妹背が芸術的なタッチを見せるもキーパーに阻まれる。その後も立て続けにPCを獲得するも、得点にはつながらず、嫌な流れが流れ始め、後半20分に#30真島がイエローカードを貰ってしまう。その後も両者膠着状態が続く。後半29分に中塚のドリブルからPCを獲得するも得点につながらない。試合終盤にかけて東大は怒涛の攻撃を行う。試合終了直前に35分に#8土川がPCを獲得し、東大が最後の攻撃のチャンスを得る。こぼれ球を#8土川のタッチで得点し、劇的な展開で1-0で東大が勝利した。
順位決定予選(11月5日@東大駒場)
×東京大学 0 - 1 学習院大学○
(1st 0-0, 2nd 0-1)
両チームの異様な気迫と大きな声援の音と共に試合が始まる。
開始早々、野瀬がサークル内フリーで放ったシュートはキーパーに阻まれる。序盤は東大の打ち込みやショートカウンターで押し込む展開が続く。しかし羽田がせりあいで相手を押しグリーンカードをもらってしまう。これをきっかけにして、学習院は中盤の個人技からロングカウンターを狙い、リズムをつかまれる。一方で浅野の突破にたまらず#10がスティックタックルの反則で学習院にもグリーンカードが提示される。
東大が主導権を握りかけるも、浅野の危険な体のタックルでイエローカードをもらう。さらに尾形の故意なキックでまたしてもイエローカードをもらい、東大は2人不在の苦しい展開を強いられる。その間に押し込まれPCなどピンチが続くが再三の松岡のファインセーブで失点はさせない。
後半に入るもなお1人不在の東大は相手の高いプレスをかわせず押し込まれる時間が長い。尾形のレシーブが相手の悪質なファールを誘い学習院にイエローカードが提示される。この間堀川の鋭いフリック、妹背のレバースヒットのシュートなど攻め立てる。
が、またしても#10の突破にファウルを犯した浅野にイエローカードが提示され10分の退場を強いられる。
以降、常に相手が主導権を握る状態が続く。東大は野瀬の突破から堀川や水谷に、ゴール前のシュートチャンスが転がるもふいにした。
両者点の欲しさに試合がオープンになった。ここでサークル際で一瞬の隙をついた相手のスイープが松岡の上を通りゴールイン、学習院が残り4分で先制。攻める東大は野瀬のスクープから最後は酒井がキーパーと一対一となるも、この好機を制せず。
ホーンが鳴り試合終了。カードが乱れ飛ぶ荒れた試合展開をうまくコントロールできず、敗戦となった。
順位決定戦(11月20日@法政多摩)
○東京大学 3 - 0 武蔵大学×
(1st 1-0, 2nd 2-0)
Action | 得点 | アシスト |
FG | 安原 正尭 | |
FG | 堀川 亮 | 石井 敦 |
FG | 中塚 太一 | |
BULLIONS2016の集大成として勝利という結果を残すため、チーム一丸となって臨んだ2部順位決定戦が、東大のセンターパスから始まった。
前半1分、サークル侵入を許すも、#15松岡のセーブにより得点を許さない。
苦しい出だしとなったが、相手に押されながらもなんとか守り抜く。そんな中前半12分、サークル際での相手のファールによりPCを獲得するも得点には至らない。その後も武蔵ペースで試合が進み、前半16分、サークル内への打ち込みを許すも#8土川のディフェンスにより失点の危機を逃れる。さらに前半22分、サークル内打ち込み許すも#15松岡の好セーブによりピンチをしのぐ。その後、カウンターで攻め上がり前半24分、#2安原がゴール前のこぼれ球を押し込み先制。その後、少し東大がペースを握るが、前半終了間際に打ち込み許すなど苦しい展開が続く。しかし、東大は献身的なディフェンスにより無失点のままリードしたまま前半を終える。
後半は開始直後から東大ペースで進み、5分に#22堀川のシュートが飛び出し、その後も相手ゴールを脅かすも得点にはつながらない。カウンターをくらうも全員守備でしのぎ、東大は敵陣内でのプレーを続けるが、17分に相手カウンターから自陣25yds内でのファールによりPCを取られるも、#15松岡を中心に守り抜く。
その後攻め上がり22分、#6石井のパスを#22堀川が押し込み、待望の追加点を得る。さらに25分、ゴール前で相手DFが弾いた球を#21中塚が押し込み3点目。その後も東大ペースで進んでいたが、31分にPCを取られる。相手のミスによりピンチをしのぐと、東大がボールをキープし続け、試合終了を迎えた。
スローガンである全員攻撃、全員守備を徹底し、一年間目指してきた堅守速攻のホッケーが実を結んだ、2016の最後にふさわしい試合となった。